イタリア留学3日目
Facciamo una attivita.
直訳すると「私たちは活動しましょう(?多分。activityのこと)」
AlbertoとRobertaは授業の中でこの言葉をよく口にする。
ちょっとしたゲームや、その日学んだ動詞や形容詞を使ってグループで質問したり答えたりすること。「実践してみよう」的な意味だと思う。
この日は三人一組になってすごろくをした。サイコロを振ってコマを進めた先に書かれていることに答えていく。(ドラえもんのコマがあったからそれにした)
Un Libro che hai letto あなたが読んだ本について
Un posto bello che hai vistitato あなたが訪れた美しい場所について
Una bella canzone che hai ascoltato ultimamente あなたが最後に聞いた美しい歌について
などなど。
Coreanaの子(名前はヘイウォン)はすらすら話せていたが(彼女はレベルが高い)、私ともう一人オーストリアの女性は「アー、ウー、ンー・・・」状態。単語単語をつなぎあわせ、あとはアイコンタクト。
「....もう、いいよね?」
「Si, 次行ってみよう」
イタリア語は圧倒的に英語話者が有利だと思った。
日本人にとって難しいというよりは、英語とよく似た単語が多く英語話者なら直感的に理解できることが多いのだと思う。クラスはほとんどが英語も話せる西洋人。スピーキングのレベルとヒアリングのレベルに差があって、先生の言うことは割とすぐ理解しているようだが、自分が話すにはまだ言葉が出てこない、彼らにはそんなチグハグさを感じた。一方私は、先生の話は50%しかわからないし、ボキャブラリーは少ないものの、課題に沿ってフレーズを組み立てたり、話したりすることは割と上手く行っていた。(と思う)
授業の後、ヘイウォンが「ヴァポレットのカード作った?」と聞いてくれた。
「いや、まだ。今日作る」
「私も。一緒に行こう」
私の滞在先はヴァポレットを使わないとたどり着けない島「Giudecca」にある。毎日ヴァポレットに乗る人のために定期券が用意されている。これを買わないと一回7.5ユーロ(千円弱)というアホみたいな値段を払うことになる。
ローマ広場の近くにヴァポレット会社のオフィスがあって、そこに二人で向かった。
まず「Venezia Unicaカード」(ベネチアを観光する際に博物館や美術館がちょっと割引になるカード。50ユーロ)を買う。
それに一ヶ月のヴァポレット定期券(37ユーロ)を合体させるシステム。
カウンターで、パスポートを見せながら
ドキドキ・・・・
「voglio vaporetto biglietto 1 mese」一ヶ月分のヴァポレットチケットが欲しいです
「Venezia Unicaカード持ってる?」
(....あれ、一緒に作ってくれるんじゃないのかな)
とりあえず初日に買った一日券を見せた。
「これだけ持ってる」
「これは一日券だから使えないよ」(当たり前)
「1mese voglio....」一ヶ月....欲しい....
なんだかわからないが理解してくれてVenezia Unicaカードを作る流れになった。
「Studentessa?」学生?
「Si」
「Dove?」どこの?
「Isutituto venezia」
パスポートの情報と、Need your address と言われた。
「A Venezia?」ベネチアの?
「No,Your Country」
小さいメモ用紙を渡されてそこに自分の住所を書いた。
緊張して Ibaraki を Idaraki と書いてしまった。
あと何枚か契約書にサインした。全然読んでないけど。
顔写真も撮って、自分の顔がプリントされたカードが完成した。
作ってる最中に「なんとかかんとか?」と聞かれて
「Sucusa non capisco....」ごめんなさいわかりません
「なんとかかんとかGiugnoなんとか?」
Giugno(6月)だけ聞き取れたので、6月までの一ヶ月で良いのよね?と聞かれたと思い
「Si」と答えた。
隣のヘイウォンも定期券をゲットできたようだ。彼女は一年間ベネチアにいる予定らしい。
その後、学校が主催するアクティビティに参加した。学校の周りをスタッフが案内してくれる遠足みたいなもの。別のクラスの日本人女性も参加した。彼女が日傘を広げると「Wow Fantastica! Giapponese!」と盛り上がった。
スタッフが一生懸命、この城は〜〜〜この教会は〜〜〜と説明してくれたけど全部イタリア語のためほとんどわからなかった。
正直眠かった。一緒に回っていたグループの何人かはいつの間にか消えていた。
一通り説明した後、
「じゃ、解散!」
てな感じでスタッフは去って行った。
(え、ここどこ?結構歩いてきたけど)
一緒に回った日本人女性と、オーストリアのマダム二人と一緒に
「え、なにこのシステム???どうやって帰るの???」
とオタオタしていたら、別のグループの一人の女性が、こっちだと思うと言って一緒に学校まで戻ってくれた。Grazie....
疲れて、学校の前のバールで休憩。
日本人女性は、一週間の滞在で、明日は料理のアクティビティに参加するそう。
オーストリアのマダム二人は、私と同じ滞在先だった。
その日からすれ違うたび「Ciao, Giudecca girl」と呼ばれた。彼女たちも一週間だそう。コーラをご馳走になった。
家に帰るため、ヴァポレット乗り場に行き、初めて定期券を使う。
乗り場にはカードをタッチする機械があり、Suicaのようにカードをかざせばゲートが開く。
と思ったら、開かない。。。
(え。。。。)
続く